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ふくひめライブ--絹の絃、人形浄瑠璃文楽と落語

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舞の会--京阪の座敷舞--

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11月23日に午後一時の部と午後四時の部
というなんともシンプルなタイトルで例年通り2部制で開催されました

年に1度のこれを待ち焦がれてる



これだけたっぷり地歌・上方歌が聴ける会でないでしょう?
どっかの社中会は別として

2部とも観る!!(聴くが私の場合正しい)が自分における鉄則ですが
昨年はチケット取りながら片方しか聴けなかった。。しくしく

今年こそと怨念で、と
貫くことができました
(いやそんなたいしたものではない)

電話予約
あぜくらの日にはかけられなかったから一般の日に
一発で通じた、をを...と喜んだのも束の間
希望の席が既にないじゃないのよ

かなり関係者で買占めに走ってしまっいる
と察せられます

でもま、地方がメインの私にとっては良いお席でございます
そんなわがままばかり言いなさんな

私が習った流儀では「地歌」です
国立では地唄としている

どっちでもよいのだと思います

あ、今年はプログラム買った!
300円(^^)


午後一時の部

地唄 <寿>

吉村三鈴さん

もちろん舞の方がどういう方かなんて私存じ上げません
まったくの素人が、なんだか素敵だから~~♪
と通い詰めてるだけです

地方
富山清琴先生 ご子息後継者 清仁さん

チョンチョンと柝で幕が開きます
緞帳です 定式幕ではない

緞帳の上がり舞手が現れ、地方が控え
音も舞と地すべて一体に感じられる

そしてろうそくの炎
ここは京阪のお座敷

総じて
場所は廓、遊女が住まいするところ
必ずしも廓の春でもないか?

でも艶っぽい詞章はやはりその方面のようです

三味線は清琴先生
筝 清仁さん

清仁さんのしろーく細い手が美しいなと思う
箏の面から、糸から手を浮かせずに弾く
糸の上すれすれを端正に舞うように

清琴さんの三味線の音色はくらっとするほど高貴である

そしてお筝はすこしタイミングをずらすのだけれど

合の手になるとリラのような美しい響きの鳴り物が入る

舞の衣装は黒の振袖
私の感想としては、かしっと芯のある舞

空気を包むように、いとおしむように振袖が動く

ゆったり初春の甘い温かい香りがする

きもので腰をおろして足を前に投げ出すポーズなんて
よっぽど体の芯がしっかりしていなくてはできないのでしょうね

清琴先生の声も歌もなんとも高雅です


<ままの川>
山村光さん

昨年は光さんの舞を拝見することができなかった、無念

地方 三味線 歌 菊寺智子さん 筝 菊萌文子さん
菊原光治先生の後継として菊筋では定番?のお二人

光さん
あきれるくらいほそーーくて美しい方です
キモノもなんて美しいこと
まるで透き通るような水色
ふつうより長いように見えるけど、どうなのだろう
裏地と表の柄と合わせてある?


智子さんの三味線から弾きはじめ
筝のウラレンが綺麗です文子さん
菊筋はきっちりするんですよね
私が習った方はいい加減だから雑
私なんて絶対あんなふうにできないわ

光さんは首がながーい白い
衣紋のこかし方も半端じゃないですが、もひろん蓮葉に見えたりはしない

夢が浮世か浮世が夢か--

ゆっかり浮世を見渡しながら舞う

まるでこしらえたようにキレイです
いや、こしらえたものではあるのですが、うーん

智子さんの歌はメリハリがあって詞章がはっきり聞き取れて
しっかり

筝の音色も綺麗です
爪音が綺麗なんです
(なかなかいないのです、一流の手の回る演奏家だって爪音はきたない人が多い)

篠笛の音
手を広げるしぐさは世界を示すのだろうか

智子さんの三味線もふっくらいい音です

--一夜流れの妹背の川の

合の手になると
長いきものをさばいてつかみながら舞う

長襦袢の赤と白が綺麗に映える
紅葉のように

筝の美しい爪音と静かな手は筝曲家すべてが見習うべきではないのか

扇をくるくるまわす
優雅

--かわい、かわいのカラスの声に--

鏑木清方の絵から抜け出した人



<鉄輪>
楳茂都梅衣華さん

唄と三味線 富山清琴 富山清仁
三味線2丁

ふっくらした雰囲気のかわいい方
この方がおどろおどろしい鉄輪を舞うのか

上手屏風の陰から打掛被って出る

清琴先生の歌は極めて言語明瞭
美しい

メイクは紅色を目元に利かせている
でも上品です
この方の持つ清潔な柔らかい雰囲気好きです
品がよい

清仁さんの歌
やはり清琴先生にくらべるとふわふわしてしまうけれど
お2人の三味線がやさしく綺麗にそろっている

とてもかわいいやさしい鉄輪


<袖香炉>
井上政枝さん

この方のファンです、ミーハーとして

なんてステキな美しい方なのだろうと天上から舞い降りた
憧れです・・なんて、そんなこと言ってはいけないのでは
いくら憧れたところで住む次元が違う

袖香炉なんて~
うれしすぎる

体を震わせず
心を震わせる

そこからふるえが私たちに伝わる
露を含んだ心

舞のためにここに降臨の女神
俗世界の方ではありません
舞のためにお生まれになった方

美しい白髪で
表情は少女
舞の振りがかけるときまさに少女

文雀さんがお遣い?
いえそれよりも静謐

なんと美しい白い手でしょう
見惚れて陶然として
呆然として

それにあたりまえのように乗る菊原光治先生の糸と歌も美しすぎて透明で
どちらも主張せず舞を奏でる
胡弓がやさしく彩る

少女の姿で大人のあだな心を
生きる美しさと辛さを舞う



<世界>
吉村輝章さん

歌 三味線 菊原光治

レギュラーメンバーのおひとりで
もちろん吉村の統率者というものすごいお方で

独特の世界
ちょっと怖いような入り込んだ
そこがちょっと面白くファンであります

独りよがりになりそうでならない
この私の世界を観てください、と手を広げて迎えてくれる

いつの間にか引き込まれている自分に気がつく

三味線光治先生おひとり

まさに世界だ
吉村輝章の世界を創出する

屏風がない
廓の広間であろうか

この表情
苦しさに鬼になりかけている遊女

--廓のさとことば

ノーメークのように見せているけれど
そんなことあるはずもなく

マットにフラットに表情は映える

延々と歌い続ける曲である

曲から
舞から
表情からにじみ出る情念
遊女

これこそ舞だ
昇華しきれない感
それをあらわに見せてくることがこの人のすごみ

もしかしてどこにいてもおかしくない
マジメそーなおじさま

短めのろうそくと炎

--すねて見返る端女郎衆--出口の柳うちこみし
張と意気地の伊達比べ--

地歌の心

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