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ふくひめライブ--絹の絃、人形浄瑠璃文楽と落語

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沼津/伊賀越道中双六Pt.2/錦秋文楽公演

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人形浄瑠璃文楽 11月錦秋公演

住大夫さんはかっこいい
と最近思うようになりまして(←?)


男の子ってメガネかけた方がかっこいい子が多いけど
住大夫さんは素のほうがだんぜんいい

11月から晴れて技芸員でびゅうとなりましたフレッシュマン吉田和馬クン
(まったく話跳んでるのかしら?)
うれしいですねー
文雀さんの末っ子となられました~♪めでたいめでたい
よぉ~ろこびありや~♪

メガネ男子クンですっ
でも
名前いただいて筋書きに写真となりますとやはりメガネなし

彼もメガネないほうがイケメンと評判である
素がよいのです
もちろんメガネ男子にしててもとってもさわやかですけど
(あたしはどちらかというとそちらがカワイイと^^)

戻るぞ

妙なかけ声がかかった
--おねがいしますっ すみたゆう

でも
悪くなかった なんでもありだな と思いましたの
タイミングとその人の声の音楽性の問題なのですね
才能とセンスが必要 誰でもできるもんじゃない


人形が静止している
三味線も静かに語り出す
錦糸さんはいつものように気取って綺麗に弾き出してくださる

しんとー
お米はひとりもの思う--

うしろを向いていたお米がこちらを向きます
思うのは夫のこと、かわいい男のこと

雰囲気としてはポーカーフェイスのお園に近い
でもカシラは違います

お園よりみずみずしい
立場だって全然違うし

遠くをみる
男を想う もの思う あらためて夫をどうしようかと思いつめる
どうしたら助けられるの どうしたら
 
そこへ十兵衛が現れて

お米はこんなによい殿方十兵衛を男としてみていない
かわいい男はほかにいる

ひとり思いつめて
苦悩が色気になる

この男は寝てしまったわ
く・く・く と見回して

住大夫さんは人物によって声質が変わりません
そのままそのひとそのものになる

寝てしまったのが天の助け
と彼女は思ったかしら
そんなこと思わない

そんな意識ではなく
本能のまま
文雀さんと一緒に動物としての本能のまま


なぜみなさん住大夫さんのものまねができないのだろう
(といきなり無理難題を言ってみる)
まあ、ね できるわけないんです 
私だって習い事やってて、そこまでいく困難さはわかってはいるのですよ

薬を探す 印籠を探す
それがいけないこととかそんなこと考えにはありません
純粋なきもちからです

印籠を文雀さんといっしょにふわり と持ち上げ
うふ
なんともふわりとやわらかく
動くものにじゃれる猫と同じよ

そうこれでよいのね

そして十兵衛をうかがう
よい首尾ですか?
ここまでは でも

つまづいちゃった

どした、なにがあった?
別のことを心配していた父

お米 お米ときたないおじいさん、いや父が呼ぶ

夫のため 男のためです
男ってそんなに大事ですか?そうなのね
それは本能ですから

人形をあまり観ないようにし 語りだけに耳を傾ければ
平作も品のよいおじいさんだ

せめてどちらか綺麗でなくては困るの

ものすごく贅沢なの・・ってシアワセに包まれながら観てはおりますよ
だって

和生さんの頭巾はなぜにこうも神々しくぱきっと品が良いかのう
と陶然と悦に入ったりしながらですもの
これを萌え と言います

文雀さんのお人形は流されない意思をもつ
自己をしっかり持っている
すべての行為に納得させられてしまう

本能は理

お米がシテ
クドキなんてものではなくて

--あの妙薬をどうか--と

文雀さんの世界

なんときれいに甘いのでしょう
甘く甘くとろけそう 
女神が舞っている

--わが身の瀬川に身を投げて--

不孝の罪で--平作に手をかける
まあ! 女神さまもったいのうございます

丸まって泣く 泣き 舞う
恋の意気地 --吉原 遊郭を想わせる詞章

十兵衛身支度をはじめる--去らねばならない--

自分がここにとどまったことがいけなかった
十兵衛 紙包を用意し着替え出ようとしている

--松葉屋の瀬川どん
くすり進ぜたいがこれは預かりもの--思い切らっしゃれ--

はい

お米笠を持ち表で待つ
過去と苦悩を抱えながら ふっくらかわいらしく
既に精神的ゆとり


こりゃあねごちょとここへごんせ--
--孝行さっしゃれや
心からの言葉を
でも軽く伝え 父を見やり
笠をかかげ上手へいりたもう

予定の行動
印籠が座敷に置いてある

あわただしくも明らかになる
沢井股五郎の印籠!!
かきつけ 母とよ

--私がためにはあにさん・・・・

明らかになりました、すべてが

股五郎の手掛かりを知ることができた

親子の出会いと情だけではなく
沼津は最高です
どうしても最高
ストーリがさっぱりわからない頃でも最高でしたけど^^

平作跳びあがる
追わねば
そして股五郎のありかをたずねるのだ

おじいさん 歩けるのですか? いきなり歩けるようになりましたか

ぬけ道から--
と客をむりやり納得させ下手へかけこんでゆきました

お米も頬かむりし
池添とともに追う

吉原まではいくまい--

転換

再び富士が見える
--よ志はら

--町人なれども十兵衛は 
あくまで主役は十兵衛である、それは揺るがない

だからこそ沼津においては十兵衛がまぶしいほどに光り輝かなくてなならない

下手より笠をかかげしずしずと歩んでいる そこは千本松
もちろん玉女さん特有の品のよいもっさり感で

十兵衛ほおかむりしてる?
あれが美しくなくては十兵衛ではないのだが

おっとー
平作が追いついてしまった
そこは深く考えちゃいけない

おーーい ぉーーーーい
これでしょうか
おーい舟がでるぞー になってはいけない おーい


よろぼいながら
どうして追いつけるのかわからないが追いついた

倒れこみ

--もしだなさん

池添 瀬川も追いついている
茂みに身を隠し

十兵衛のほおかむり姿
これにもっとこぼれるような 身をまかせたくなるような色気がほしい
十兵衛にはあるはずなのだ

玉男さんがみせてくださった十兵衛
それが私の十兵衛だから
それを塗り替えることは不可能です

語りは申し分なくなっても
それでもどうにもならない部分がある
お願いです お願いですから・・・

(でも・・教室での 和生さんの十兵衛は理想)

平作は死する覚悟でここにいる

頬かむりをはずして
(頬かむりがないほうが美しいというのはどういうことか)

--印籠の主のありかを
そこは暗闇
--たのむたのみます 教えてくだされ--

ふつーの沼津として
最高傑作の沼津として進んでいる

そうなのかもしれませんーーよくわからなくなっているのです正直

十兵衛は印籠の持ち主の名を言えないから30両を渡したの??!!
そうなのか
十兵衛はそちら側の人なのだから
(これに今頃気づいていてはいけないのだわきっと)

ここでの平作のあきらめの表情が
人間とは思えないほど壮絶である
この表情のゆがみを見てください(ゆがみすぎ)

平作が十兵衛に近づく
ゆるく刀に手をかけあっさりと

なぜこうもあっさり刀を取られてしまうのか
平作はもうそこでひっくりかえっているではないか

でもね(いちいちうるさい)
平作が違うのよ違うんです
これじゃない

文吾さーーん
と呼んでみようか 応えてください

コリャ自害か--

娘のために
自分を犠牲にして言わせようと

自分の老いを知る人の真の姿

十兵衛の困り果てた表情に魅入られる
気持ちが動いているのが手に取るようにわかる
そう
ほんとうの気持ちはわからないんですけど
動いてる それはわかる

風情がよい、と月並みにしか言えません
(だいたいアタシの言うことは全部月並み、いつもおんなし)

そこからだんだんあきらめになっていく
その変化

平作はお米のために主張するのです
親ぢゃぞや と
ほとんど義平次ですが、こちらはまっかけの親

平作の捨て身
とにかくこの表情がすごい、すごすぎる
死んだ気になればなんでもできるとはこのことか(気、ではなくて本物ですが)

子ゆえの闇(十三鐘)

ここまでやってしまうお人形がいると
義太夫は語り、と思っている人には人形は邪魔かもしれないのだ
といくらかわかるような気がする

--こなたの手にかかって死ぬるのぢゃ--

親子が敵となることを知る
憎み合ってはいないのに

あまりにも美しく胡弓が泣く
胡弓の音色はここまで美しかっただろうか

命を張って実のむすこに懇願する
命を張らねばだめだったでしょうか
人形芝居の定番の手法にたよるしかなかったでしょうか
(長年人形芝居観てまだそんなことを言っている)

十兵衛空をあおぐ

だれも聴いていませんでしょう?
だから私は死にゆく親爺さまのために申し上げましょう

沼津を通して
ここが最高に背筋に悪感が走るのです

ここが聴きたいがためにここまで観ている聴いている
(嘘でもあります、単なる誇張表現と解釈してください)

--いまわの耳に聴かっしゃれ--

聴かねば
ここは聴くところです、観るところではない
と私が言いきる
(観てますけどね)

--股五郎が落ち着く先は

九州相良 九州相良---

参州の--吉田で逢うた と人のうわさ---
お米にさえ届けばよい
ささやくように それでもそれは高らかに響きわたる

背筋に走るなにものかに
生まれかわったような気持ちになる

この詞章から
人形浄瑠璃のあらたな世界が拓けました


こののちリズムとテンポが換わります
急ぐ

聴いたのはこの親爺ひとり--


さらにぼろ雑巾のようになった平作が
成仏を願う

この苦痛を止めてくだされ--
止められるだろうか?と現実的に思う私は冷たい女か

おやじさま・・・・
おやじさまー

平三郎でござります ご赦されてくださりませ---

このメロディの優雅なこと
音楽史上最高の美を誇る


人形が違うからか
おそるべき邪悪な風圧のせいか
住大夫さんがいつもと違う、なんてことだ
しかし
それでも旋律の美しさは揺るがない

ソレ今が親爺さまのご臨終--

そして十兵衛まがいつもよりどこかが庶民的である
語りがそうなのだからしかたあるまい

父に笠を掲げ
十兵衛の心中は?

でももうこれ以上情には流されない
十兵衛はそういう男である

そこは暗闇である

お米が父の姿を求めて歩み寄る
文雀さんお気をつけてと念じながら
でも大丈夫和生さんがついている

お米は父に近づき崩れ落ちる
しっとりと

父のためにここまでこらえ
やっと父に重なって泣き崩れることができる
全身で

十兵衛は松にすがり涙を流しただろうか
詞章にある涙をほんとうに流しただろうか

お米のやわらかいからだが
温もりもって震えています

オーーン

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