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ふくひめライブ--絹の絃、人形浄瑠璃文楽と落語

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Posted by ふくひめ on

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重の井子別れの段/恋女房染分手綱

Posted by ふくひめ on   2 comments   0 trackback

人形浄瑠璃文楽 錦秋公演

嶋大夫さん休演(いまのところ)
呂勢さんと、団七さん


舞台の転換はなくそのままの場面
お人形もそこで魂を抜いて待っている
(私の意識不明とは全然別)

団七さんはクンクンという声と
きょうは割とふつー 静かな義太夫感の音色です

バラン パランとバラける間合いが面白い
半音で進んでいくメロディも微妙で雰囲気

呂勢さんが語り出すと

人形が意識を取り戻す
表情に生気が戻る、ゆらぐ

つくづく人形って魅力的だなあ、と
いくら義太夫を聴くもの、浄瑠璃を聴くものと言われても
人形はあまりにも素敵過ぎる
生きてるのだもの

動物園じゃないんだもの(←自分で言ってて意味がわからない)

こんな素敵ないきものと出会えたよろこび
幸運です

初めは三味線を聴きにいくつもりだった人形芝居
こんな方向にいってしまうなんてね
未だに音楽より人形だ
浄瑠璃・文学は頭弱いからそこまで入り込めないし


三吉の表情のいきいきで一瞬目が覚める

そして若菜
首をくいっとかたむけ姫を見やる

姫ーーかうおもしろいとはしらなんだ
あら、カンタンね、お江戸にいらっしゃる気におなり?

赤いおじいさま、両手をあげてお喜び
立ち上がり

赤い爺や

嫁入りじゃ、お支度するのじゃ
みな奥へ入りたもう

三吉ひとりになるのです


さあ座敷にあがるぞっ
きらめく表情で探検だ
ひらひら自由に舞って、オレが主役

あらそこへ
中央の斜め模様の襖が開いて
高杯に盛ったお菓子を掲げて重の井ママ

これは彼には待ちに待ったチャンスなのだ

みればみるほどよい子ぢゃね
三吉クン

重の井さま
やっぱり胸とカシラと長い首と、バランスがなにかそぐわない
しっくりなじまないのです

八汐はあんなに素敵でしたのに
簑助さんの本領は八汐なのかなあ

本来チャリが恐ろしくすばらしいです簑助さんは

そういえば万野さんよかったですね今ごろ思い出したわ
あれは簑助さんしかないと思った

お菓子どーぞ、ご褒美
でも表情は冷たい

重の井は馬方という身分を見下しているのだが
それはこの時代において彼女の立場とすれば特に間違ったことではないのであって
芝居だし

三吉はけしていやしくない
こざっぱりときれいで表情も輝いている
ちゃんと品よく造形されています

三吉は満を持して名乗りを上げる
千載一遇またとない

--由留木どのの重の井さまはおまえか--

かかさまーーっ

ところが

--慮外ぢゃ、馬方の子はもたぬ--

膝にとびこんだ子を自らの手で引き離す、突きのける

呂勢さんはなにも難がない
よいのです
すっきりおじょうずですから
面白くはないです
でもヘタクソよりよいに決まっている(すごいこと言ってるな)
いや呂勢さんを聴けるといのはすでにかなりのぜいたくかもしれないのだ

独特の世界を構築する嶋大夫さんだったらいかがでしたでしょう
千穐楽までに嶋大夫さんのお出ましあるや否や(あるとの情報が飛んでいる)
そんな中途半端に出てこなくても(←言ってはいけないことを言ってますか?)

赤いキモノ、政岡か

--世之介はわしじゃわいのー

あ・・・だめだ瞼がおりてきてしまう・・・

母に願いを
--とっつぁんと3人でいてほしいの--
3人一緒にいてくだされ

わらんずもわしがつくった--自分の健気をしっかり伝えようと

クドイて母にすがりつく、懇願するが
重の井はつーーんと冷たい表情で

でも
親子の愛が最大テーマの浄瑠璃芝居ですから

--みればみるほどわが子世之介
ちょっと抱きたい--

ポーズを決めながら悶える、懊悩する
ここで突き放せば母を蔑むだろうか--思案する--

手をとり--
それでもあくまで馬方の子は産まないという
アタシの子がこんな山猿? うそ!! 氏より育ち・・って
さめざめ泣いてんじゃないわよ、なに考えてんのよ

とうとう言い切った
--産んでも母でも子でもない

であれこれ言い訳をクドイてるのですが
はあーそういうわけなのですか
陥れられたのですか(←またわかっていなかったわね)

でも少し思いだしてきたぞ
定之進さまご切腹でしょ、そーだそーだ

本来なら奥家老のご子息
んま!!

--現在わが子に馬追いさせ、母はお局よ乳母よと傅かれ着飾って--
そーよ

左清十郎さんかなあ
勘彌さんではないような・・・結局わからず

玉の輿に乗ったとて--

悩んではいるわね
今までこどもなんてーって思って暮らしてきたんでしょ

--姫さまとは乳兄弟
びくうぅっ!!--言わぬこと
口をおさえ、なんということを言うのよこの子はぁっ

ひめごぜ→ご、は鼻濁音

やはり追い出そうとしてるわね
しかし
こちらもだんだんこれでよいのか?!と思い始めている
なんてことだ
簑助さんの力でねじ伏せられようとしているのか

悲しい、三吉、悲しい、必死でこらえる

--かかさまあんまり遠慮すぎました

手をたたく音
--お乳の人どこにぞ--

仕事の鬼重の井
三吉をぽいと放り出す

--不憫や三吉
そういう地歌があります、タイトル忘れたー
子別れの三吉を歌っているのです

しくしく--
三吉後ろ向いてお支度している
ほおかむりをして、今度は自分から母を捨てるのだ

母は上手の屏風から身を乗り出しかわいい子を追う
それは本能であるか

すごすご戻りゆく三吉

手をさしのべクドく
可愛のなりや、痛々しや、千三百石の跡取りが---

縁に腰掛け、へなへなへな

金を投げ与える
なによそれ、失礼だわ

--いらぬおかまい
そーよ
--一分もいらない--

三吉 うらめしげに見得を切る
--かかさんでもない、他人に金もらわぬ--プライド
そうよ

覚えてろ・・・・

やっと
抱きしめる、母の膝に顔うずめ

重の井は冷たい表情のままだけど
これでよいのだろう、彼女は素朴な人を演じているのではないから
特別な美しさを誇る胸もこれでよいということなのだろう

みんな出てきます
赤いじいや、若菜ちゃん

姫のお伽にこの馬方を--歌へ

玉翔さんと文哉さんが出て
なによーなんで殴るのよやめなさいよ

呂勢さんが泣いている

重の井はこの期に及んでなにげに髪を整えている

--さかはーてるてる、鈴鹿はくもる
つちやまの、つちやまの---

呂勢さんが泣く

重の井あんた何やってんの?
鏡?なんでそんな技使ってなくちゃいけないの
なんだかヘンだわ、最後まで重の井ってヘン

抱いてやればいい
手すりまで出てきてなにやってんのよ
芝居なんだもの思い切り抱けばいいのに

でも芝居だからこそあなたはそこまでやるのね
負けたわあなたのプロ根性

なんだか自分でももう現実の好みと芝居とぐちゃぐちゃ

三吉は去る
ありがとう簑紫郎さん
あなたと三吉の演技は母を補って余りある

(文昇さんの左もしかして)

悲しい三吉を母はブリッジで背を向けて送る
まっとうな姿勢では送れない

こんな母を赦せないでしょう
別れるしかないでしょう?

Comment

空氷 says... "こんにちは"
読んで泣けました…。

素晴らしいブログです!
2011.11.18 12:33 | URL | #iWfHidvU [edit]
ふくひめ says... "空氷さまっ"
こんなステキなコメントいただけてi-266

なによりうれしいですi-176

2011.11.19 10:19 | URL | #- [edit]

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