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ふくひめライブ--絹の絃、人形浄瑠璃文楽と落語

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上方の芸・江戸の芸 (Pt.2)

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10月邦楽公演「上方の芸・江戸の芸」
午後3時開演 浄瑠璃と唄をめぐって


引き続きの2部は
もちろん「通し」の方も多いようですよー


こういう人口に膾炙してない分野でも人は集まる
好きな人は地下に潜伏してる←どうゆう言い方

やはり竹内道敬先生のお話から
ほとんど1部と同じなんだろうな^^

あ、でも違うわ
別種の三味線音楽が出るのですものあたりまえね
すみません

河東節は江戸生まれの江戸育ち

これからのご出演の河東節のみなさまこれが終わったらすぐに名古屋御園座へ
と急ぎますのでとのこと

お話はカンタンに済まされ
さっそく

河東節 恋桜反魂香(こいざくらはんごんこう)

河東は私の感覚だとほとんど長唄でしょ?と思っていましたが
果たしてそう

そして掛け声のあるところなど
筝曲の山田流と近い部分もあると感じる
細棹だし

音程は低いですね
きれいな女声でありながら

唄い方も山田風だ
私筝曲やってきたわりにはちっとも山田と生田の成り立ち定義など
わかっていないのだけど

歴史的には生田のほうが古いのですよね
長年それをわかっていませんでしたし

河東節は完全に江戸の歌舞伎のための音楽です
歌舞伎は三味線音楽とお囃子鳴物で成り立つ

華やかな言葉でつないで並べて
目の前が義経千本桜の道行的風景になる

--吉野の花よりも--
とここは想像の世界です

三味線方もあまり撥を派手にさばいたりされないので
私としては好感がもてます

左のハジキの手法がかなり多いように感じられましたが

声はつくっている
ちょっとくぐもるような感じがあります

三味線が3部に分かれています
タテと次のお二人と上調子

タテは旋律でお二人とかけあい

きもちいー
で少々意識不明時間がありました
ほんとに気持ちよかった・・・


次の前に
再度竹内先生の登場、先程急ぎましたから

浄瑠璃
日本中で誰でも知っている歴史的人物で
とまた義経と浄瑠璃姫の十二段草紙のお話を

三味線の伴奏で物語を語るのが浄瑠璃の太夫
河東は細棹ですから撥が薄い(さばきやすいのよ)

義太夫はぜんぜん違う(はい)

3人遣いは芦屋道満大内鑑から、なんてお話もなぜかありまして
近松の心中物
心中はいけないとという幕府の方針から近松は改作されて行きました

御用心→ごよざ
(なんのお話だったかな?)

では
義太夫節 心中天網島 大和屋の段

うれしいですね女流です
浄瑠璃=竹本駒之助  三味線=鶴澤津賀寿

義太夫好きにはたまらないお名前でしょ


当然
「待ってましたっ こまのすけっ!!」
かかりました

女流は肩衣にインパクトがある
これに男性は萌えるのかしら(わかってないけど)

私文楽座の肩衣にはべつに萌えません

三味線 いい音
はっきり言って女流のほうがいい音だと思う
もちろん個人的好みの話

すーっと文楽座聴いてきて(←ちゃんと聴いてないけど)
私はそうとう頑な人間ですから
最初に刷り込まれたものがよいと感じるはずなのに
文楽座ン十年の歴史を経て初めて聴いた女流が「いい!!」
とあっさり思えた

たぶん駒之助師匠は2度目
鶴澤津賀寿さんは初めてのはずです

いい音ですね
透明できれい、自然なのにしっかり「義太夫」という主張がある

うーん
肩衣が映える
すてき

かなり見世物的要素もあるのだなあと感じます

ほんとにいい音だわ
明るくさわやかなんですけどね、浄瑠璃らしいほの暗さ
人形芝居の香りがしてくる
そのための音楽であるということはしっかり伝わる

語りもさらりとすっきり重くない
女流義太夫は美しくなくては

三味線と語りで芝居ができる
完成されたかたち

あらためてこんなによいもの長いこと知らなかったのだな

残念とか別に思いません
今になって知ることができてうれしい、そういうきもちです


はい竹内先生です

個人芸である義太夫です

上方は低い声がポイント
(地歌もそう、かなり音域広いです)
低い声は江戸では定着しなかった

語りに歌的感覚が取り入れられていき
劇場音楽となりました

大薩摩は長唄より先にあったのものですが
それが長唄に吸収された

勧進帳はほとんど本調子です
今回のように問答入りは珍しい



地歌 青葉 斎藤春子さん

初めてお聴きするお名前
まった知らないでおりました

いい声ですねー
一瞬で捉えられた

すべてがずっしり安定してる

先に青葉という曲の説明を
私も初めて聴く曲です

元禄11年(1698) 京都早雲座の芳沢あやめが演じた高根前の所作に伴う歌である
高根前は、妹の青葉と恋人の小六が夫婦になろうとするので
嘆きのあまり自分の眼をつぶし、姉妹は出家した恋人を追う
青葉は身を売って姉を助けようとする

姉妹の無常で辛い境遇が三下がりの三味線でしっとしりとつづられる

地歌として遺存する芝居歌としてたいへん貴重である

以上プログラムから抜粋です

素敵な曲、演奏でした
これまでにないインパクト
地歌の力強さが心に直接響きました

菊原初子先生、光治先生の上品で洗練されたエレガントとはまた別種

もちろん品はよいのです
でも菊筋よりいい意味での泥臭さが香る
地歌の原初のかたちはこれ?というそんな気にさせられる

綺麗な声、透る美声
上質であるのは一聴瞭然

手法として左のハジキが多い(地歌はそうです)

ゆったり風情のある曲
一音、一言、とてもはっきりしている

自然に豊かにすっきりと
斎藤さんもキレイな方なので一層双方がひきたつ
(プログラムの写真よりずーっとご本人のほうがキレイ)

声がらくらく出ていて
しっかり芯があって安定感が美しさとなる

これが地歌だとみせつける、そういう頼もしさ
気取らない自然な、心からの音楽なのだと伝えてくださる

歌うよろこび演奏するよろこびがあふれ、伝わる
魂の演奏

よい声は天性、天声

うわーよかった
国立はこれからもあまり知られていないすぐれた演奏家を
しっかり我々に知らしめる努力を続けてください

斎藤春子さんは
(またプログラムより)
京都の萩原正吟師に師事(はあーなるほどぉー)
柳川流の三味線組歌や繁太夫物、呼吸の手付等も習得
大阪市生まれ


さーてラスト
長唄です 安宅勧進帳

うふ お囃子に堅田喜三久さんがご出演♪

笛が響く

語りから始まる
--斯様に候者は 加賀の国富樫の何某にて候
さても頼朝義経御仲不和にならせ給ひ---

というおなじみのストーリー

笛は能管?って感じがしますがどうなのか

イヨー
の喜三久さんのお声がなーんてすてきであることよ
ミーハーはうるうるるるrrr

イヨー ヨォー イヨー

いよいよ勧進帳の雰囲気満々

旅のころもは鈴懸のーー

になりました
♪萌える

イヤー イヨー

歌舞伎よく見てた時期もありました
3階席でね、昔は安かったし当日で入れた
やたら勧進帳ばかりやるのよね、でも不満はなかった

ときしもころはきさらぎのーー
萌え萌え♪

--月の都を立ち出でて

タテ三味線の後ろに一人控えてる方がいらっしゃる
なんだろう
替え三味線を持ってるのかな?

--海津の浦に着きにけり
と聴きなれたフレーズ聴きながら

義経役の方はやはり高音きれいなお声
つまり女形です

役者よりよいな
女形で私の納得いく声っていないんですもの

--ノウノウ客僧たち

いよいよ勧進帳を読むところまで来た

どこかでタテ三味線替えるのかなーと気になりつつ
--盧舎那仏を建立す--

こんな長帳場でもぜんぜん飽きません
まだまだこれからよ

歌、2人目の方が富樫のようです

お、ついに義経に疑いかかる!!
金剛杖が出ました(観えないけど)

だいたいあんなのが強力に観えるか?!
って話が飛んでるけど

これから唄いながら語り、語りながら唄い
が続いていゆく

ここでタテ三味線交換
なるほどこんな手を使うのですか
糸もたないですからね

でたらめの作り話でもぐいぐいと惹きこまれ泣けるように創られている
この国にはこんな素敵なものがありますの

--ついに泣かぬ弁慶も
判官おん手を取り給い--

長唄のこの一見端正風がよいのです
美声、と口跡のよさは何物にも代えがたい
よい気持ちにさせてくれる

日吉小間蔵さんてよいお声

すでに終盤になってしまっている
--面白や山水に--

喜三久さんのお声きいてお姿見て音色聴いて・・・
うれしいうれしい

今藤長龍郎さんて素敵ですねいい男
(単なるミーハーとして)

呼吸の音楽です
それが気持ちよさの真髄

長唄も私が続けてきた地歌箏曲も
たとえば義太夫で ヨーイ
というようなスタート時に声をかけたりはしません
呼吸だけでアンサンブル始めます

--鳴るは滝の水

ますます盛り上がる
ラストのオーケストレーションの壮大さ
だれも敵うものはいまい

そして気取りもない
だから日本音楽が好きなの

キマリがあるけれど実はない
邦楽のテキトーさ
(余計な蘊蓄・解説なしに進む演奏会が好き)

演奏家だけで作り上げる壮大な世界
自由奔放に進みものがたりの渦に巻き込まれ

--陸奥の国へ下りける

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