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ふくひめライブ--絹の絃、人形浄瑠璃文楽と落語

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伽羅先代萩

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人形浄瑠璃文楽 9月公演 第一部

嶋大夫さんと団七さん

団七さん、くうくうって
そんな唸り声立てながら弾いてらっしゃる^^


音色はおさえめ渋い
こじんまりしてるのに
バイブレーション感じる

団七さん斜めにみると頬がふっくらでしょ
だから浮世絵の芝居絵の女形みたい?
現実から乖離してらっしゃるルックスに萌える

--おーしーあけてーー
と始まるというのもヘンと言えばヘンなのかもしれません

途中からなんだよ
そういうこと


まさおかがまさなきこともおんみにかかるーー

紋壽さんの政岡は
すごい目力

政岡のキモノはこのぎんぎんの鮮やかな赤と決まっているのですが
目力のせいか
さらに赤が際立つ
真紅ってこういう色でしょうかーーうーんそれとも違うなあ
鮮紅?なんて勝手に造語したりして

まるで踊り子、遊女
華やかなんです

紋壽さんが天然にもつ華やかさ独特の底光するきらめき

左、二郎さんかなあ・・・

この燃える赤が政岡なのでしょうか

--これ、んば、もうなにゆうても--

嶋大夫さんて、好き、どうしようもなく好き、心酔
という方多数な反面
いや、あ、あれは・・・という方もある?
(それはどなたでもそうですねスミマセン)

私はどうなんだろう
すごーくいい!!と思うときと
ありゃ?と少々違和感生じるときと両方あります
(それもどなたでもあることか・・)
一人で両方ある
(それもどなたに対してもかな、いやそうじゃないか)

あれーそうかな
子どもの台詞に違和感がある

つまりときには違和感ということです

--やい、んば

地の文はすばらしくよいのですが個々の人物に少々???ということがあります
いえ気にしないでくださいね
私の聴く能力ない耳のことですので

しかししかしこの目力すごくないですか

何者!!
って、政岡です

カシラがうつむき気味なんですね
それがさらに凄みを増す

下をうかがうようなそんな角度
上目遣いではない
上から見てる

--おなかがすいてもひもじうない--

千松のひもじさはいつ聴いても涙する
(ほんとですよ、私だって、ほんとですてば)

玉誉さんの千松
肩、首の揺らぎがほんとの子どもの稚気と健気さ
つくったものでない
いや造ったものでよいのですけどね、でも造ってない

鶴喜代君もいい
生身です
台詞と自然に呼応して動く

それにしてもこの乳母は
まるで忍びの者のような目をしている
鶴喜代君を守るその使命が彼女の目をこうさせたのでしょうか

忍者の衣裳も似合うかもしれないぞ

政岡上手座敷へ
お茶室、棚に茶道具
人形芝居って案外茶の湯のシーンありますね

うちかけをとってお手前
袱紗さばいて釜の蓋を取り
千松にお薄を一服
かわいいーー

お薄をいただいているのに西洋絵画の妖精のようなこどもです
なぜにそうなのかはわかりませんが
でも
ふっくらの輪郭と
まぶしい眼の表情かな

そして団七さんの音楽にのってリズミカルにお米をとぎはじめる
ままたき

こわい厳格なママですが
千松も鶴喜代くんもひたすらかわいい

こわくてもママは大好き
乳母は特別、とびっきりのぼくの乳母

うーん見た目は鉄の女です
思いやりと使命で武装してるということかしら
こどもってその人が芯からやさしい人かどうかって本能で見抜きますからね

ままが炊けるのをひたすら待つこども


--いまあげます
この台詞がなぜか好き
いや嶋大夫さんのメロディが好きなのか

ままが炊けたと喜ぶ二人のしぐさの違いがなんとかわいいこと
私そんなのをカワイイと喜ぶような人間だったかしら

すっかり人形浄瑠璃菌に侵され再起不能となっているのだろうか
そんなはずは・・・

太ったすずめがお米食べてる
すずめにこんなにあげてしまってよいのかしらねぇ

すずめをうらやむーーかなやまへー

でもすごいと思う
まま、ご飯への思いがこれだけせつなく伝わる
こんな芝居があろうか
それがすべてで悲劇となり、なんてこと!!と我々を驚愕させ
それを何回くりかえし見てもそのたび驚愕する

こちらもお腹がすく
お米の白く輝く甘さを目で見て、頭で感じて、口の中に唾液がわいてくる

千松がそろそろと母のいるほうへ近づいてゆく
行儀が悪いと叱られる

しょんぼり
そのときの人形はなぜか木の質感を感じる硬さがあるのだが
それだからこそかわいいのだ

南部鉄の釜でご飯を炊く鉄の女

団七さんの音色がきれい

ーーちんよこいこい
いつも思うのはちんにあんなにごはんあげなくたってさー
犬なんかにさー

だったら子どもたちにあげてください
千松にあげてください
(私にもおむすびひとつ)

私ふつう人形芝居観るときって
ほとんど飲まず食わずで平気なんですけど
ふだんはものすごく食べることに執着する人間なのですが(いやしいほどに)
なぜにそうなのかさっぱりわかりません


それでも千松クンあんなにご飯たべてしまったちんを抱いてなでなでしてあげてる
なんてこと
なんてできた子なのだろう

(私だったらたぶんけとばす)

政岡
語りも、人形もちょっと力が入りすぎていないだろうか
ちょとコワい
息がつまりそうになる

イッちゃってないだろうか

--にぎにぎしてあげましょう
おむすびください!!

やっと
簾が落ちる

とてもおいしそうな白むすび

お毒見の千松くん
よかったねー食べてる
おいしい?

なんだか私ほんとに人形芝居のこどもにやられてしまっているではありませんか
いつからこういう人格になってしまったのか

この二人は特別なのかもしれませんよ
けしてすべてではないはずです


それよりいつも気になるのは
政岡は何も食べていないのではないかということです

乳母さまあなたいったい何日食べてらっしゃらないのですか
と思うと
赤い衣裳の政岡さんがまるで透明な骨のように観えてしまう
だからこそ目力がさらに強調される


お客様がお見えのようです
梶原の奥方ってどなたでしたっけ
もしかしてえ!?(←つまり全然わかっていない)

政岡、千松を下がらせます
若君もいっしょに

あ、芳穂さんが湯呑をさげる
あ、あ
嶋大夫さん終わりなんですね、変っちゃうんですね
あ、あ、あ・・・・

というわけで
津駒さんと寛治さん(うふ)

寛治さんの音色
ピンとしてる、背筋がのびるような
政岡の目力に合わせてるのかしら


そののちやさしくなる
やわらかい

三味線弾きさんは(いや大夫さんもですが)舞台を一顧だにされません
住大夫さんがおっしゃてるとおりなのですよね
それぞれが感じとる風圧

独立した芸術家が自分の世界を築くだけ

だけど寛治さんかっこいーなー
(とカンタンにミーハーに帰結)

あら!!八汐簑助さんなんですか~

きゃあ~文雀さんだーーー
舞台がぱっと明るくなった

かわいいなあ

栄御前はごちそうです
足がお悪く、からだじゅう満身創痍のレプリカント文雀さんがお遣いの栄御前
すごく高くのびのびとふるまう
まだお若い、どこかのお偉いさんの奥方さま

みずみずしさが表情からあふれる
ちょっと天然な高貴なお方

神々しい清潔感
(津駒さんの台詞は庶民的)

おお・・・
左は和生さん、う、うれしい、うるうるうるるる

八汐がよいのです(よすぎる)
このカシラはむずかしいんです
簑助さんで見ちゃうとね、あとが困りますねえ

文雀さんゆらりと立ちあがって

おかし
山に盛られた高貴なお菓子

おかしに突進する千松
どれだけ彼の心を揺さぶったことか

彼がなぜにそこまで理性を失った行動をとってしまったか
唐突に感じたりもするが
しかたないのかもしれない

それがこのものがたりを決定してしまう

ばくばくばく
おかしおいしい

八汐のけぞる
な、なんなのこのこども
そのポーズのみごとさよ

簑助さんの神仏のちからを思い知ってください

待てしばしもなく千松に剣が突き立てられた


清五郎さんが沖の井なんですね
お遣いのカシラがこどものようにかわいい
珍しい観たことないタイプ
沖の井ってこんなだったかしら
和生さんが沖の井お遣いになったのは覚えているのですけど
うーん、カシラ、ふつーだったような気がするんだけどな

八汐の高笑い

文雀さん少しお痩せになって色もさらに白くなられたとい感じます
やつれたというよりすっきりキレイに

八汐
いたぶる

剣を突きたてたこどもをいたぶる
ありでしょうかそんなこと

このときの私たちの気持ち
(快感になってません?)

政岡さん顔はポーカーフェイスですが
苦悩にあまりにからだよじるから
キモノがよれてしまっているではありませんか

八汐のまっすぐさに目を瞠る
なんのためらいもなくわが道を突き進む人

栄御前が八汐を制止する
ん?誰を褒めるの??

あ、そうか沖の井か・・・

八汐の姿が美しいのですね
造形の美しさにも目を瞠る
ようすがいい
毛一本の違いに妥協せず注文をつける簑助さんである

情けも容赦もないのだ
あまりにも真っすぐ
清々しいくらい
それがなぜか依怙地とか、そんな風には感じない
マジメな方なのです

栄御前は少女のようです、でもこどもではなく
年齢相応に人形を遣うってとてもムズカシイことではないでしょうか

揺らぎのあるドキドキするお人形を遣うのに
なぜか年齢設定があれれれれという方がいらっしゃいますが

まさにそこには栄御前

八汐、沖の井はひっこめて政岡に
--取り違えたのね?やったわね

政岡の左替ってるな

そう言われて政岡はポーカーフェイスを崩さず何を想う

天然栄御前は手を前で組み
左遣いさんは去る
さっそうと袴を大股でさばいて下手へ入る
さよなら妖精

あれーこんどはまた二郎さんになってる政岡(左のこと)

哀しみついに溢れる

せきあげ
これ千松よーー死んでくれて
でかしゃった、でかしゃった

ここにきて褒めるしかなかった
ここまできて怒ってたら人間ではありません

かわいや
女房づれの刃にかかり

ここから語りも政岡もすばらしく輝く
母の心がみえたから

かわいい
こどもかわいい、かわいい、かわいそう・・・・

オーーン
嘆く
いとしい、かわいや
泣き崩れる

悔やんだろうかこれまでの千松への自分の行為を

そこへ八汐、沖の井ふたたび
沖の井の水色のキモノがきれいです

八汐さんあなたきれいいだわ、なんて美しい
造形として美しすぎる

小巻というのもなんだかオモシロいですよねえ
登場人物ひとりひとりがとても魅力的なのだ

なんだあ・・・って役がないのですね
みんな印象付ける何かがある

千松を抱いてトドメを

大人の男が出ない
と今気が付いた

武士としての性根の女たち

あまりにも時間たっているし何も書けませんが
感じたのはそんなこと

目力の政岡に
簑助さんの八汐の美しさにひれ伏すとは

こどもたちの可愛らしさにときめくとは

栄御前、沖の井、小巻ってそうなんだっけ(忘れてるだけだ)と
新たに認識して

やや突き放して観て聴くつもりで席についていた
そう思います
たぶんその姿勢最後まで変わってはいなかったのですが

うーん
突き放したまま、距離をおいたまま奇妙に新鮮だった
そう、奇妙に

なんとはなしに
これまでのイメージが変わり別世界がひらけた伽羅先代萩だったのです
それを伝えられずに終わります

期待に背いて?素晴らしすぎた
そういうのではないのです(あくまでひねてる)


見慣れているはずの 御殿 ままたき
そんな舞台の方たちだけではなく

自分の知らない面も発見してしまったりする
だから人形芝居やめられれない

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