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ふくひめライブ--絹の絃、人形浄瑠璃文楽と落語

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尼ケ崎の段/絵本太功記

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人形浄瑠璃文楽 夏休み公演 第二部

源大夫さんが現れてくださいました
よかった


藤蔵さんはゆっくりと世界を構築されるのですね
らさらと音色は澄んでいる

ひと間にーーー入りにける
ここ、にーー、でかなりひっぱって

われわれ物語は引きこまれてゆくのです

ずしっと重く悲壮
この段は源大夫さんと藤蔵さんがつくる



--残る蕾の花ひとつ
十次郎

母さまに、婆さまに、今生の暇乞い
正面ののれんから、こどものような(小三郎みたいね)若男が鎧兜で出る
踊ってる^^

勘彌さんにまったく違和感がない
これけっこうすごいことなんですよ
ちょーーどよい時分ということです

もっと格上の人形遣いさんでも若男がみょーに似合わず
うむむむ・・・ということ多々あります

玉男さんはこのカシラはダメ、ってなかったですね
キライなのはお遣いにならなかった・・・かな

まったくもって自然です、いえ勘彌さんが
なめらかだし、気負いがないし
何も難がない
繰り返しますが、すごいことです

つまり、色気が香りすぎたり、異常に良すぎたりもしていないということ
稀なること

中庸というのとも違います

人形芝居はリアルなお能ともいうべき
初菊がうしろから襖を開けて重々しく迫りくる

甘える、もうたまらない、そんなふうに
一旦力を落し、すがりつく、身を預ける

私はなぜに二郎さんに苦手意識があるか
(自分ではわかっているのだが)

--こなたも武士の娘じゃないか--

--しえ~~~


藤蔵さんの音色は天上から響いてくる
降りてくる
二人の運命を語る三味線

二人が再び暖簾の中へ吸い込まれていくと
パパ光秀が上手座敷の襖を開けて

そしてママ操さん

操さんはすいすいすい
初菊に寄り添う

--雨か涙の母親は--

初菊が嘆く
婆さまはすきっとした衿元と顔で凛と見守るだけ

勘彌さんはただひたすら十次郎の衿元をみつめ
二郎さんは汗を拭きながら初菊のお支度を整えてあげている

苦しそうに体を折る十次郎

操さんの目に吸い込まれそうです
母はかすかに肩をふるわせ、ハンカチで目を覆い、からだを折って美しい型で嘆く
何度も何度もこのポーズをくりかえすけれど

和生さんのこのポーズの美しさ
類がない
これに比せられるってないですね

三三九度をしてしまった
もうこれで

お別れ
永遠

-いずれもさらば
鎧の袖、行方しらずになりにけり
行っちゃた


婆さまの表白
腰を折り気味に、でも気骨の武士、立役のお婆さまで嘆く
--祖母が心のせつなさを推量しや

初菊が外から、縁側からまわって縋りつき婆さまの手を取る
婆さまあくまで「男」である
勘壽さんによる皐月さん
素敵に解釈を見せて、魅せてくださった、皐月は立役である、と

操さん
あちこち気をくばりながら
美しいポーズで涙を拭き、嘆きのポーズをくりかえす
彼女の存在価値はそれだけです

大きな美しい眼と額で嘆き
気を配るようにおろおろしてるように(してないけど)

それでよいのです
品格で泣き崩れる美しさ

それだけでよいのです

久吉めが
--お風呂わきましたっ

婆さま--泣き顔隠し

いーや、あなた先にお入りなさい

意味不明だが--湯の辞儀は水とやら
と如才なく、ぬけぬけと

操さんは初菊の涙をふいてあげる

皐月さま
さっとうちかけ翻し奥へ

操さんも続き
初菊は夕顔をふりかえり袖で涙を拭いて

--涙押包み、奥の仏間と湯殿口、入るや
とやけに説明的だったりするが

きわめて何もかも贅沢に配されて
さりながら
意外と地味だったりするのですが

でもよいもの観たな~という喜び残る
お礼を
勘彌さんに
勘壽さんに

妙にふんわりかわいく存在感示した二郎さんにも

いわずもがな和生さんに

月漏る片庇--へ
さ、次は華やかそうね

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